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BP製剤を服用中の方へ(MRONJ)

師走も半ばを過ぎ何かと気ぜわしい毎日ですが、皆さまお変わりはございませんか?
街角ではクリスマスイルミネーションが輝いていて、華やかさに心が踊ります。

今回はBP製剤を服用中の方へお願いしたいことがあります。

BP製剤とは

ビスホスホネート製剤(BP製剤)を代表とする骨代謝修飾薬は骨粗しょう症やがんの骨転移に対し非常に有効なため、多くの方が服用されている薬です。
しかしBP製剤などを服用中または服用された経験のある方が抜歯など骨を触らなければならない歯科治療を受けると顎の骨が壊死してしまう場合があり、MRONJ(Medication Related Osteonecrosis of the Jaw)と呼ばれています。
発症率は海外の報告によると0.01%~0.1%となっていますが正確な数字はわかっていないためBP製剤を使用している、またはしていた方は注意が必要です。
国内で販売されているBP製剤は下記のものがあります。

【注射用製剤】 【経口製剤】
アレディア ダイドロネル
オンクラスト ティロック フォサマック ボナロン
ビスフォナール アクトネル ベネット
ゾメタ

など数多く挙げられます。

MRONJとは

BP製剤の服用やデノスマブ、血管新生阻害薬等を服用している状態または服用後、顎骨が壊死してしまう病気です。
初期では無症状なことが多いですが、進行してしまうと痛みや骨髄炎、骨が腐敗してしまうといった症状が出てきてしまい、治りにくくなっています。
症状が出てきてしまう原因として下記のものが挙げられます。

症状

骨露出、骨壊死、痛み、腫れ、オトガイ神経支配領域の知覚麻痺、歯がぐらつく、膿が出るなど様々な症状が出てしまいます。

MRONJの発症にはお口の中の環境が引き金になることがほとんどです。
良好なお口の中の環境を保つことが予防に有効になります。
またBP製剤などの薬を服用する前に歯科の治療を行うことが大変重要になってきます。
MRONJの予防の他、歯周病やムシ歯予防の為にはお口の中の環境を整えることが必要です。
しっかり定期検診を受け健康な状態を保つようにしましょう。
また骨粗鬆症やMRONJに関し、わからないことがあればいつでもご相談ください。

歯科医師
渡辺知明

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