こんにちは。朝晩はだいぶ寒くなってきましたね。
先日、早速インフルエンザの予防接種に行ってきました。
注射の後の絆創膏がくまモンだったので、とても楽しい気分になりました。
ところで、インフルエンザと言えば感染症だということは、皆さんご存知のことと思います。
では虫歯や歯周病はどうでしょう?
実は、虫歯や歯周病も原因菌の感染によって起きる、立派な感染症なのです。
その証拠に、赤ちゃんのお口の中には虫歯や歯周病の原因菌はいません。
では、一体赤ちゃんに虫歯や歯周病の原因菌を誰がどこでうつすのでしょう。
虫歯の原因菌は、歯が萌えはじめてから3歳くらいまでの間に親や保育者から感染します。
口腔内の虫歯の原因菌の割合は幼児期に決定するので、大人になってから虫歯の原因菌と接触があっても、感染し定着することはほとんどありません。
なので、幼児期までに虫歯の原因菌の感染を防ぐことができれば、虫歯になるリスクをかなり低く抑えられます。
ところが歯周病の原因菌は虫歯の原因菌と比べると、大人になっても常に感染するリスクがあります。
では、感染を防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
まずは接触による感染リスクを減らします。
3歳までの間はキスや食べ物の口移し、食器の共用、回し飲みなどをしていませんか?
またお母さんの歯をきれいにするだけで、赤ちゃんの歯を虫歯から守ることができたという試みもあります(1994年スウェーデン)。
3歳までは気をつけることができるとしても、既にお子さんが3歳を過ぎていたり、夫婦やパートナー間の接触による感染を防ぐことは非常に困難です。
次にできることは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の量を抑えることです。
菌の量を抑える方法として有効的な方法が、毎日の正しい歯磨きによるセルフケア、定期検診やPMTCなどプロによるケアです。
正しい歯磨きって実は意外と大変で難しいんです。歯磨きの仕方、大丈夫でしょうか?
気になることがあれば、一度ご相談ください。
一緒に虫歯の原因菌や歯周病の原因菌から歯を守りましょう。
歯科医師 梶永